高崎市の農家の長男に嫁ぎ、3人の子育てをしながら企業に20年以上勤務しました。地域に暮らす人々に役立つ生活情報が掲載されているフリーペーパーを自分で１軒１軒歩いてポスティングする業務が主な私の仕事でした。１枚の紙が約７g、1000枚になれば７kg。私は一度に3,000枚の印刷物を軽々と持上げられるほど、足腰は鍛え上げられ、腕には見事な力こぶができるようになり、「力仕事ならあのお嫁さんに頼もう」と近所でも評判になったほどです。発行を重ねるごとに配布員さんとの輪も広がり、いつしか職場は子育てや家族の悩みを打ち明けられる相談所のようになっていました。やがて私はフリーペーパーの配布業務を束ねるリーダーとなり、そこで責任とやり甲斐を感じられた日々を過ごせたことは、今も私にとって大きな財産になっています。

男性は結婚し、家族は増えてもそのまま社会で問題なく働ける環境がある。しかし女性は子どもを産むことを機に退職する人が実に多い。子育てと仕事を両立しにくい状況があるからだ。ましてや再就職となるとハードルが高いものになってくる。面接時で幼い子どもがいるわかれば即不採用。企業の考えもわからなくはないが、私はそこに疑問を感じました。幼い子どもがいるだけで働くチャンスがないことを。また自分自身の転勤で長野県で三人の子供を産みました。周りに頼れる人がいなくつらい思いをしてきました。だからこそ「ミセスが働けるチャンスを増やしたい」「女性の社会進出を応援したい」そんな思いから創業することを決意しました。

きめ細やかでやさしく温かいハートを大切にしよう。『ミセスハート』という社名にはそんな思いを込めました。とりわけミセスの心は家族の生活を整える家事ワークによって磨かれている。自分だけのことではなく、相手のためにいつも笑顔で明るく元気に家族にエールを与え続ける。家事は家族の土台となる仕事でどちらかといえば裏方仕事。

しかし家事ワークで困っている人にはきっと役に立ち歓ばれる。ならばこれまで家族のために長年、培ってきた家事ワークで多くの人に歓んでもらえるように、得意な家事を活かせる雇用環境を整え、活躍するステージを創ろう。アイロンかけならクリーニング店並みの仕上がりに。料理ならシェフ顔負けの味に。まさに家事のスペシャリト集団が『ミセスハート』なのです。

料理、洗濯、掃除、収納、買い物といった家事全般はもちろん、子どもの見守りや寄せ植え、愛犬のお散歩、お話し相手なども行ないます。療養中や高齢で負担になってきた掃除、洗濯、食事といった家事をお引き受けしたり、共働きで休日ぐらいはゆっくり過ごしたいというご夫婦にも好評です。

どんな家事の悩みも解決するミセスハートの家事プロキャスト教育を徹底しております。「家事プロキャスト」は一定期間、サービスや技術向上を図るために研修センターでトレーニングを実施します。トレーニング終了後、家事ワークスキルを習得したキャストだけが家事サービスに従事しています。また社内資格制度を設け、より質の高い家事サービスがご提供できるように努めております。この他にも完全指名・固定制を導入することによって、毎回異なるキャストが利用者宅へ訪問することはございません。キャストは固定制だが随時、変更も可能で、万一、利用した家事サービスに満足できない場合は返金もできます。まさに安心して家事ワークを任せられる画期的なシステムを導入していることも『ミセスハート』の大きな特徴だと思います。

近年では両親の介護のために仕事を辞める人がいると聞きました。育児は先が見えるが、介護は先が見えない。仕事や子育てが忙しく、療養中の両親の家事まで手が回らない子どもに代わって、両親の家事サポートも『ミセスハート』なら対応できます。また両親に代わって、娘さんの産後ケアと家事を代行するということも『ミセスハート』なら力になれます。利用者のみなさんの暮らしに寄り添って、まるで家族のような存在になっていけるように、これからも取り組んでいきたいと思っています。

孤立しない子育て、頑張りすぎない介護。『ミセスハート』を上手に活用して、これからも笑顔が広がるライフスタイルを手に入れて頂きたいです。